日本金属工芸研究所・活動ブログ

手形レリーフ あれこれ

手形レリーフとは、手のひらの形状を立体的に表現した芸術作品のことです。

手形を取る方法ですが、その形状を粘土や他の素材で再現し、それから石膏などで型を取り、硬いものに置き換えていきます。

彫刻的なアプローチも必要ですが、金属化(樹脂の場合もあり)するには鋳造などの技法を使って立体的な表現を行います。

つまり、凸凹の関係です。

 

では手形レリーフ(または足形)は、どんな時に必要とされているのでしょうか。

皆様も目にしたことがあるのではないでしょうか、映画スターやスポーツ選手の手形レリーフを。

また、赤ちゃんや子供の成長の記念として作成されることも多く、家族の絆や思い出を象徴する作品として人気があります。

ペットの足型もたまにはあります。

弊社ではこれまでに、数えきれないぐらいの方の手形レリーフを作成してきました。

もちろん、その多くが有名芸能人、ミュージシャン、スポーツ選手、会社経営者、戦後日本の歴史上の人物 などなど・・・ です。

 

手形レリーフを作成するにあたっていくつかのポイントを紹介します。

※弊社の場合は高級品の作りのため手軽に作成できる手形レリーフとは異なります

 

  1. 手形の取り方: 手形を取る際には、粘土や陶土、石膏などの適した素材を使用します。手を綺麗に洗い、素材の上に手を置いて指や手のひらの形状をくっきりと残すようにします。手形(指紋や手相)がはっきりと取れるようにするために、素材に強く押し付ける必要があります。

 

 

  1. 素材の選択: 手形レリーフの原型どりにはさまざまな素材が使用されます。粘土や陶土は比較的手軽に扱え、自宅でも作成できますが、やはりプロのテクニックやノウハウを必要とする場合が多く、たいていは型どりからの依頼が多いです。また、石膏型は硬化するまでの時間が比較的短いのですが、直接石膏に対して型を取ることは稀です。細かなディテールを再現するのに適していますが、30分以上じっとしていないといけないので、お勧めいたしません。他にも、軟らかいシリコンなどを使用し部分的に複製されることがあります。

 

 

  1. 原型から鋳造へ: 手形の原型を取った後は、次の商品となる素材に置き換えます。彫刻をしたりすることもありますが、金属に置き換える場合は弊社では2通りの鋳造方法があります。鋳物と電気鋳造です。手形レリーフの用途によってそれぞれ適した鋳造方法を選定する必要がありますが、弊社はこのどちらの技法も取り扱っております。また、樹脂に置き換えて、その表面を金属化(ペイント装飾)することもあります。いずれの場合もこの際には、シリコンや石膏(プラスター)などの素材を使用します。

 

 

  1. 仕上げと装飾: 手形レリーフが完成したら、仕上げ作業や装飾を施すことができます。めっき彩色や着色を行い、手形のリアリティや美しさを引き立てることができます。また、そのレリーフを板に付けたり、額縁に入れることで、作品をより一層飾り立てることもできます。ネームプレートを一緒に付けるなど、手形レリーフ作品として室内に飾られることが多いです。また、ビルの壁や床などに固定して設置するレリーフも多々あります。

 

 

このように、手形レリーフは自宅や事務所で手軽に型どりすることもできそうですが、やはり我々のような専門の業者や、ノウハウを知っているアーティストや工房で制作することをおすすめ致します。

作成方法や素材の選択などは、個々の好みや目的によって異なる場合がありますので、具体的な作り方やアドバイスを求める場合は、弊社の専門家の意見を参考にしてください。

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