電気鋳造とは・・・
弊社が創業以来メインの鋳造方法として利用している電気鋳造(でんきちゅうぞう)というのは、「めっき」という金属をうすく表面に塗る(厳密には違う)技術を、もっと分厚くして使う鋳造技術のことです。
大人の方なら「めっき」という言葉は知っているでしょうし、ある程度は想像がつくと思いますが、工場見学の中学生たちにこの技法を伝える時などは非常に難しいです。
この電気鋳造という方法を使うと、1メートル角の大きなものから、とても小さいナノサイズのものまで、細かい形を金属でうつし取ることができます。
電気鋳造では、まず「原型モデル」とよばれる元の形を使って、それと同じ形の金属のコピーを作ります。
とても正確に形をうつすことができるので、鋳造技術としてはトップレベルのきれいさや細かさを持っている技法です。
作るときは、液体が入った特別な容器(おふろのようなタンク)に金型モデルを入れて、電気の力を使い造形します。
金属が液体の中でモデル(金型)の表面に少しずつくっついていき、やがてモデルと同じ形の金属のものができあがります。
まるでお菓子の「たい焼き」を作るような、そんな技術で造る方法です。
細かい形や模様、指紋などまでしっかりと再現することができます。
電気鋳造の基本的な流れは以下の様な解釈です。
原型モデルを専用の液体タンク(弊社の場合は主に銅・硫酸銅)に入れ、電気の力で金属を析出させることで、モデルと同じ形の金属製品が完成します。
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| モデル(原型) |
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| モデルを専用の液体タンクに入れる
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| 液体タンク(電解液)|
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| 電気の力で金属を析出させる
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| 金属の析出(積層) |
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| モデルと同じ形の金属ができる
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| 完成した金属製品 |
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