日本金属工芸研究所・活動ブログ

銅像とブロンズ像って同じ???

銅像とブロンズ像は何が違うのか???

こういった商品を取り扱っている関係者ならなんとなく答えられる人は居るだろう。だが、絶対的な答えを間違いなく答えられる人がどれだけ居るのか疑問ではある。

そこで弊社でのここまでの解釈を書いておく。

銅像とは、歴史上の人物や功績があった者を形に残して表す、つまり先人の偉業を称える為に製造される像のことである。

または動物などを模して作られた像の事を指し、そういった彫刻のこと全般である。

dozo.jpg

胸像などの肖像彫刻はこの呼び名に含まれる。

そして、銅像を作る素材の金属は主に青銅、つまりブロンズである。

ブロンズという金属は銅と錫(すず)などの合金である。

銅85%、錫5%、亜鉛5%、その他 

この数値はブロンズの成分の例です。

実際には銅84.75パーセントのように細かい数値になります。

その時々によって成分はまちまちです。

他の例(銅87パーセント、錫9パーセント、亜鉛1.8パーセント、その他)

では何故、銅像と呼ぶのか?

胴体の胴から文字が変わって金属の銅像になったのか。

金属で出来た仏像は銅像なのか、ブロンズ像なのか。

なんとなく使用している言葉ではあるが、みな曖昧な解釈をしているのである。

よく話題になる話で、オリンピックなどで使うメダルを、金・銀・銅のメダルという。

英語ではGold ・Silver・ Copperになるはずですが、なぜかゴールドメダル・シルバーメダル・ブロンズメダル と表現する。

でも何故だ何故だ・・・

銅像とブロンズ像との曖昧な関係と同じものがあるかもしれません。

こちらは外国の友人にも聞いてみようと思う。

話を戻して、銅像とブロンズ像の違いについて。

同業関係者にもリサーチしてみました。

その結果、一番多かったのは英語が世間でも知られるようになり西洋文化が入り始めてきた頃、(そういえばだいたい想像がつくと思われるが)、その時にBronze statue(ブロンズスタチュー)という呼び名で金属の像が呼ばれていた。

そして、そのままを訳したわけではなく、ブロンズという響きと像を組み合わせた。

それが「ブロンズ像」の始まりではないかと。

だから、合金であるブロンズ像は銅だけで作られていないから英語ではブロンズ像なのである。

銅 Copper(カッパー)像ではないのである。

したがって、どちらかというと「ブロンズ像」こっちが「銅像」という言葉より正しいのである。

ですが我々は日本語では銅像と表現する。

こんな感じでしょうか。

日本にももちろん金属を溶かして型に流して何か容を造る、つまり鋳物の技術はあった。

当然、中国大陸から渡来してきた技術者が持ち込んだ鋳造技法ではあるのだが、西暦600年頃には飛鳥大仏やその後の奈良の大仏、だいぶ後になるが鎌倉の大仏などがある。

鋳造三大仏などと言われているとかいないとか。

鎌倉の大仏に関しては以前、日本美術鋳造家協会 さんの研修会に参加させていただいて、鎌倉に出向いて大仏の中をじっくり見学した事があるが、いまだにどうやって鋳造されたのか正確に分らない仏像だという事でした。

当時の相当な鋳造技術を結集し完成させたようです。

ちなみに奈良の大仏は世界最大の鋳造物であります。

話しがずれてきましたが、結局、銅像とブロンズ像は同じものを指す!

これが弊社での結論となりました。

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