美術電鋳 電気鋳造レリーフ
初めてのお客様には「レリーフを造る場合、電気鋳造で造ることが何より適している。」と答えることが多いです。
弊社は鋳物でのレリーフ製作も取り扱っているので、どちらの鋳造方法も選択できます。
例えば、手形レリーフを製作する場合など、用途(使用目的・置き場所)によって技法を選びます。
屋外展示なら鋳物で、屋内展示なら電気鋳造で、というようなケースです。
その昔、彫刻家・本郷新先生が、
『レリーフは電鋳で』
というフレーズを墨で紙に書いてくださった程、レリーフの製作には電鋳(電気鋳造)が向いていました。
実際、弊社が携わった仕事のうち、ほとんどの彫刻家は弊社の電気鋳造という鋳造方法を気に入ってくださり、レリーフ額やブローチなどのアクセサリーをたくさん製作しました。
電気鋳造の特徴は、鋳物の様な強さも出そうと思えば出せるし、とにかく詳細な部分まで忠実に表現できることです。
指紋まで再現してしまうので、ごまかしがきかないので、見方によっては、そこは、「デメリット」とも云えますが。
「美術電鋳」と言えば、『日本金属工芸研究所』と多くの彫刻家の先生方にこれまで言われて来た歴史を噛みしめ、
鋳物との両立を図りながらも、伝統技法を守りつつ、より一層の電鋳技術の向上に努めます。